5th November 2020

担当:遠藤 賢(鹿島建設)

発表者のWalpen氏は、スイス支部の「Construction Room(CR)」のリーダーであり、チューリッヒに本拠とする建設会社「Marti」のBIM責任者である。当発表では、CRのワーキンググループ「BIM to Field (B2F)」活動について自社事例を交えて紹介した。

BIMソフトとしてRevitを利用しており、現場や生産(ファブリケーション)におけるBIM活用においても主にオートデスク製品を利用したワークフローとなっている。

BIMデータは、BIM360Docsに保存し、iPadを利用して現場(フィールド内)でも参照できるしくみを構築している。また、レーザースキャナーで点群データを取得し、BIM360 LayoutによりBIMとの位置合わせを行い、重ね合わせを行った3次元モデルで計測が可能になっており、レイアウトや納まりの検証を実施している。また、配筋、型枠、コンクリート打設の施工用BIMモデル・仕様書を作成し、iPadを用いて作業者同士がコミュニケーションを行いながら施工を進めている点が印象的であった。

「BIM to Field」と並行して「BIM to Production」も推進している。パラメトリックデザイン3次元プリンタを利用した複雑形状の型枠作成などにBIMデータを活用している。