3rd November 2020

担当:遠藤 賢(鹿島建設)

スロベニア・セルビア・ドイツに拠点を持つBEXEL社によるプレゼンテーション。今回の発表は自社製品である「Bexel Manager」の機能をデモを交えて網羅的に説明した。ベクセル社は、「Bexel Manager」の開発を行うとともに、大規模な公共建築(スタジアム、ホテル、病院、商業施設)の企画から維持管理までを一気通貫するBIMコンサルティング企業である。

当ソフトは、スケジュール(4D)、コスト(5D)機能を持つ、総合BIM管理ソフトであり、BIMオブジェクトを工種毎に分割し(breakdown, segregation)、それらにコスト、スケジュール(工期、タスク)の歩掛り情報を紐づけることで、BIMモデルと連携したスケジュールやコスト分析、3次元でのシミュレーションを可能にしている。また、BIMモデルに修正があると、これらに紐づいた情報も自動的にアップデートされ、スケジュール、コストを再生成する。

デモでは、これらの設定方法、操作方法を詳細に説明し、3次元シミュレーションがスムーズに表示される様子を紹介した。また、これらの4D,5Dデータは、全てIFC4フォーマットでエキスポートすることができ、IFCに完全準拠していることも注目ポイントである。

当ソフトは、2020bSIアワードにてInnovation Awardを受賞している。