30th October 2020
担当:岸田 文明(竹中工務店)
● ウィーン国際空港におけるより完全な建物維持管理(ライフサイクル)情報の為に既存の AutoCAD図面をBIMに変換した手法の解説。
● この空港は1930年から2020年の90年間の間に約150の建物施設が建設されたが統一ルール化されていない2D図面データしかなく変更履歴、情報の更新が最大の課題であった。
● 最初に行ったことは既存CAD情報からプロジェクト情報モデルPIM (Project Information Model)、そして最終的には資産情報モデルAIM (Asset Information Model)に効率的に移行(変換)する為にツールとソフトウェアのマッピングを行った。またデータ変換を自動化するためにCoding Programを使用した。2D図面の準備のための解析とルール付け(ガイドライン)には適切なLayer(画層)分けとPolylineの設定が重要である。正確な変換の為にはインポートを構成するプロパティー・マッピングとテンプレートの設定がIFC変換手法に必要である。
● この作業には多くの課題に直面したがバッチ処理の自動変換が最も簡易で持続可能な解決策となった。
● 今回の結論としては、手動変換では1年以上かかる2Dから3Dへの変換作業が、自動化変換のスクリプト作成に1か月、モデリングに1週間という短期間で可能となった。(by Christoph Eichler and Morten Loes)